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これは現在のフルートの祖先にあたるものです。「トラヴェルソ」は「横の」という形容詞で、「フラウト・トラヴェルソ」は「横笛」などと訳すことが出来ます。「フルート」、「フラウト」という言葉がリコーダーのことをさしていた時代に、横に構えるフルートという意味で使われていました。特に古楽器を指す言葉ではありませんが、現在ではモダンフルートと区別するためそう呼ばれています。
歌口一つに六つの指穴、一つのキーがあるだけの非常にシンプルな構造で、材質は木からなるものがほとんどですが、象牙やガラス・陶器で作られることもありました。
17世紀終わりから18世紀は、バッハやヘンデル、テレマン、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンといったバロックや古典派の音楽が作られていた頃です。当時トラヴェルソはヴァイオリン、オーボエ等と並んでソロやアンサンブルに大活躍していました。
トラヴェルソの魅力はその音色です。現在のオーケストラで使われているモダン・フルートとは違い、温かみがあり円やかです。
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