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ヴィオラ・ダ・ガンバとは、スペインに起源を持ち、ルネサンス、バロック期のヨーロッパの宮廷で広く用いられた弦楽器で、特に室内楽用に使われました。
音域によって異なるサイズの楽器で演奏され(高い順にトレブル、アルト、テナー、バスと呼んでいます)、脚を意味する「ガンバ」の名の通り、楽器を両脚に挟んで演奏します。一見するとヴァイオリン族の楽器のように見えますが、チェロのように楽器を支えるエンドピンはなく、弓を下から持って弾き、ギターと同じようにフレットを持ち(と言っても彫り込んだ訳ではなくガットと呼ばれる線を巻き付けただけですが)、6本または7本の弦を有すると言った特徴を持つ、ヴィオール族と呼ばれる楽器群に属します。
ヴァイオリン族に比べて音量は劣りますが、柔らかく優美な音色と、多彩な和音や豊かな表現力を持つこの楽器は、ベートーヴェンやモーツァルトといった人物による古典主義、すなわち「クラシック」の黎明によってすたれてしまいましたが、近年、古楽の見直しが進み、演奏される機会も増えてきています。
This is a document of the website of the early music club of Nagoya university